『めがみが でて いった』
私は、自分の絵に「詩のような題」＝「ポエティック・タイトル」と呼んでいる「長い題」を付けているんですが、２０２０年の５月頃からは、そこに、さらに、「音楽」を合わせるということを試行しています。
※「曲」・「絵」・「詩のような題＝ポエティック・タイトル」の順で貼っておきます。
もちろん、どういう見方をするかは自由ですが、初めに曲のリンクをクリックして音楽を聴きながら絵を見て、その後タイトルを読んでいただくというのが、作者からのおススメです。
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「詩のような題」＝「ポエティック・タイトル」
『めがみが でて いった』
これで とうとう
この せかいに
めがみが ひとりも いなく なって しまった
そう
あれは いつの ことだった だろう
じひの めがみは
もう ずいぶん まえに いなく なった
その あとを おうように して
あいの めがみも
いつの まにか いなく なって しまった
そして
この せかいから やさしさが きえた
そのご
たたかいの めがみも
でて いき
せいぎの めがみも どうとくの めがみも
みんな どこかへ いって しまった
そして
この せかいから ほこりが きえた
そして
ただ ひとり のこって いた
びの めがみが
たった いま
この せかいから でて いった
これで とうとう
この せかいに
めがみが ひとりも いなく なって しまった
めがみが いなく なった いま
にんげんは やさしさや ほこりや うつくしさを
つくり だして いくことが できるのか
もちろん できる わけない
だから
めがみが ひつよう だったの だから
それでも
その できないことを やり つづけることが
にんげんには できる だろうか
それを うつくしいと いってくれる
めがみは
もう いない
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※『 』 の中は「題の題」のようなものです。
その絵を呼ぶのに使う「呼び名（ニックネーム）」だと思ってください。
あぁ、言い忘れてましたが、「絵の題」としてつくっています。
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※上の記事に関連することを、下のリンクでも説明しています。
geijutuno20ctsousitu.hateblo.jp
